Arial Narrow フォントライブプレビュー・ライセンスの基本・入手ガイド
Arial Narrow は Arial の幅を狭くしたバージョンです。権利は Monotype にあり、Microsoft が Office に同梱しています。通常の Arial より 1 行に約 2 割多く文字が入るため、 スペースが足りないときの定番になっています。下に文字を入力して、実際の見た目を確かめてみてください。
最終確認:/ArialNarrow.com 編集部
Arial Narrow の基本
Arial Narrow の成り立ち
1982 年、イギリスにある Monotype の製図部門で、ロビン・ニコラスとパトリシア・ソーンダースが IBM のレーザープリンター向けに Arial をデザインしました。Monotype の古いグロテスク書体をベースに、文字幅を Helvetica とそろえたのが特徴です。 そのおかげでプリンターはどちらのフォントに置き換えても、行が 1 つも崩れませんでした。
1992 年に Microsoft が Windows 3.1 向けに Arial のライセンスを取得し、Arial は世界で最も普及した書体のひとつに なりました。その後 Microsoft は Narrow 版も Office に同梱するようになり、無数のスプレッドシートや帳票、 スライドが、列の幅が足りなくなるたびにこのフォントを使うようになったのです。
Narrow 版は、Arial をソフトウェアで横に縮めただけのものではありません。Monotype はすべての文字を狭い幅と 詰めた字間に合わせて描き直し、キャップハイトと x ハイトは元のまま保ちました。だからこそ Narrow の文字は、 つぶれたコピーではなく、ちゃんと Arial として読めるのです。
技術仕様
| 分類 | サンセリフ、ネオグロテスク、コンデンス |
|---|---|
| デザイナー | ロビン・ニコラス、パトリシア・ソーンダース(Arial ファミリー) |
| 権利者 | Monotype |
| Arial ファミリーの発表 | 1982 年 |
| 主な入手経路 | Windows 版・Mac 版の Microsoft Office に同梱 |
| フォントファイル | ARIALN.TTF、ARIALNB.TTF、ARIALNI.TTF、ARIALNBI.TTF |
| ウェイト | Regular (400) と Bold (700)、それぞれに本物のイタリック |
| 字幅 | 同じポイントサイズの Arial より約 18〜20% 狭い |
| 対応文字 | Office 版はラテン文字・ギリシャ文字・キリル文字(日本語は非対応) |
| ライセンス | プロプライエタリ。Web やアプリでの利用には別途 Monotype のライセンスが必要 |
すべてのグリフを見たいときは、Arial Narrow の文字一覧をどうぞ。
Arial Narrow が向いている場面
幅は足りないのに、これ以上文字を小さくできない。そんなときこそ Arial Narrow の出番です。Arial 譲りの大きな x ハイトを保っているので、装飾的なコンデンス書体ならつぶれてしまうような小さなラベルでも読みやすさが残ります。
- 横長のスプレッドシート:印刷したページに 2〜3 列多く収まります。やり方は Excel・Word ガイドで紹介しています。
- 履歴書(英文レジュメ):10 pt を下回らずに 2 ページ分の職歴を 1 ページにまとめられます。履歴書に使う Arial Narrow もご覧ください。
- 見出しやラベル:長い製品名や表の見出しが 1 行に収まります。
- 申込書や注意書き:決まった枠の中で最小文字サイズを守る必要がある法的文書、パッケージ、公的書類。
- ダッシュボード:1 ピクセルも無駄にできないサイドメニューやグラフのラベル。
長い記事や書籍の本文には向きません。詰まった字間は数段落で 読み手を疲れさせます。本文にはゆったりしたフォントを組み合わせましょう。相性のよい書体はフォントの組み合わせガイドにまとめています。
よくある質問
Arial Narrow とはどんなフォントですか?
Arial Narrow は Arial ファミリーのコンデンス(幅の狭い)版で、権利は Monotype が持っています。Arial は 1982 年にロビン・ニコラスとパトリシア・ソーンダースがデザインしました。Narrow は字形と高さをそのままに、1 文字あたりの幅をおよそ 18〜20% 狭くしたものです。Microsoft が Office に同梱しているため、Word や Excel が入った Windows PC ならたいてい最初から入っています。
Arial Narrow は無料で使えますか?
同梱されているソフトの中でなら使えます。Microsoft Office のライセンスがあれば、文書・スライド・印刷物に追加費用なしで Arial Narrow を使えます。ただし、フォントファイルを Web サイトにアップロードしたり、アプリに組み込んだり、他人に配ったりすることは認められていません。そうした用途には Monotype のライセンスを購入するか、無料の代替フォントを選びましょう。
Arial Narrow をパソコンに入れるには?
Windows なら Microsoft Office をインストールすれば通常は一緒に入ります。Office for Mac にも含まれていますが、そのフォントを使えるのは Office アプリだけです。Office なしで使いたい、またはすべてのアプリで使いたい場合は、Monotype か MyFonts でデスクトップ用ライセンスを購入し、TTF ファイルを Windows の設定か Font Book からインストールします。
CSS で Arial Narrow を使うには?
font-family: 'Arial Narrow', 'Liberation Sans Narrow', Arial, sans-serif と書きます。フォントが入っている閲覧者には本物が表示され、それ以外の人には最も近いフォントが表示されます。全員に本物を見せたい場合は、Monotype の Web フォントライセンスと独自の @font-face 指定が必要です。
Arial Narrow のいちばん良い無料代替フォントは?
Liberation Sans Narrow は文字幅が完全に一致するので、古い文書のフォントを差し替えても改行や改ページの位置が変わりません。新しく作る Web サイトなら、Google Fonts の Roboto Condensed や Barlow Condensed がモダンで、しかも無料です。
Mac や Linux だと Arial Narrow の見た目が違うのはなぜ?
macOS にもほとんどの Linux にも Arial Narrow は入っていません。ファイルがこのフォントを指定していると、システムが黙って別のフォントに置き換えます。Linux ではたいてい Liberation Sans Narrow、Mac では一般的なサンセリフです。字形が少し変わり、Mac では行の長さまでずれることがあります。
Google ドキュメントや Canva で Arial Narrow は使えますか?
使えません。Google ドキュメントで選べるのは Google 自身のライブラリにあるフォントだけで、パソコンにインストールしたフォントは読み込めません。Canva では有料プランのユーザーがライセンスを持つフォントをアップロードできますが、Arial Narrow は標準では入っていません。どちらでも Roboto Condensed か Archivo Narrow がよい代役になります。